ローズヒップとは
ローズヒップは、薔薇の花が咲いた後の実のことで、ハーブティーで利用するのは、ロサ・カニナという一重咲きの薔薇の実のことをいい、『ドックローズ』とも呼ばれます。
この実は偽果といい、梨、イチジク、苺などと同じように花の子房が果実になるのではなく、子房以外の部分が成長して実になっています。
ローズヒップは、その形から『ビタミンCの爆弾』と呼ばれています。ビタミンCがレモンの20~40倍の量含まれています。
その他には、べクチンといって水溶性食物繊維が含まれています。
また、お茶にすると薄いオレンジ色になるのですがこの色はリコピンの色素成分です。リコピンとといえばトマトが代表的ですね。ローズヒップティーの香りを嗅ぐと、ほんのりとトマトのような香りがしますよ。
ローズヒップの効果・効能
シミやしわの予防に
ビタミンCは、コラーゲン生成に不可欠な栄養素です。
コラーゲンは細胞の結合を強くして、皮膚や骨、血管を上部に保つ働きがあります。シミの元であるメラニン色素の生成を防ぐ働きがあり、美肌のための代表的な存在です。
免疫力強化
ビタミンCは、体内に侵入したウイルスを攻撃して身体を守る役目をする白血球の働きを助けますので、風邪などの感染症予防のためにおすすめです。
便秘に
水溶性食物繊維のペクチンを含んでいるので、お茶にして飲んだりジャムにしてヨーグルトにかけたりして毎日摂取すると、便秘改善に役立ちますね。
風邪や発熱時に
風邪を引いた時や発熱した時などは、ビタミンCが消耗されてしまうので
発熱時などには特にビタミンCの補給をしたいですね。
また、人間の身体はストレスにさらされると、それに対抗するためにアドレナリンを分泌して、血圧を上げます。このアドレナリンを生成するときには、大量のビタミンCが消費されます。ビタミンCが不足すると、ストレスに弱くなり心身の不調を引き起こす原因にもなるので、ストレス対策にもローズヒップを積極的に摂りたいですね。
ローズヒップティーの飲み方
『ローズヒップティーって、酸っぱいんでしょ?』という声をよく耳にします。
実は、ローズヒップティーはそれほど酸っぱくないのです。
ローズヒップと一緒にブレンドされることの多いハイビスカスが酸っぱいので
ローズヒップ=酸っぱい
というイメージが付いたのだと思います。
ローズヒップティーの淹れ方
(1杯分)
①ティースプーン1杯をティーポット又はティーカップ(茶こし付きがおすすめです)にいれます。
②熱湯(95℃~98℃)150cc~180ccを①に注ぐ
③ティーポットの蓋をして5分~7分蒸らす。
④茶こしを使用して③のティーをカップに注ぐ。
ローズヒップだけのお茶だとあまり美味しく感じないなという場合は、ハイビスカスを少し足してみてください。ティーが情熱的な赤い色になり、さらに酸味が強くなりしっかりと味わいながらお茶を飲むことが出来ますよ。
くれぐれも、ハイビスカスの量は、ローズヒップの量よりも多くならないように!酸っぱすぎて飲みにくくなってしまいます。もし、酸っぱすぎると思う場合は、ハチミツなどを加えると飲みやすくなりますよ。
ローズヒップジャムの作り方
<材料> 250㎖瓶1本分
ローズヒップ 60g
砂糖 60g(お好みで調整してください)
水 190cc
レモン汁 お好みの量
<作り方>
①鍋にローズヒップと水を入れる。
②①を火にかけて沸騰したら、砂糖を加える。
③弱火で10分ほど煮詰める。仕上げにレモン汁を加える。
④熱いうちに瓶に入れて、しっかりと蓋をする。
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