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更年期の不安な気持ちや落ち込みにおすすめのハーブ

学名:Hypericum perforatum

英名:St.john’s wort

和名:西洋オトギリソウ

科名:オトギリソウ科

使用部位:開花時の地上部

毎年6月24日の聖ヨハネの日(ST.John‘s Day)に収穫すると最も治癒力が強いと言われ古代ギリシャ時代から傷の手当や利尿、月経困難などに用いられてきました。

セントジョンズワートの効果・効能

PMS・更年期障害の改善

神経系の回復に役に立つハーブです。
ホルモンバランスを整える作用も持つので、PMS(月経前症候群)のイライラや精神不安定、更年期の抑うつや疲労感、不眠などの改善にも効果が見られます。

不安・イライラ・緊張の緩和

神経弛緩作用により、緊張や恐怖感、不安、イライラ、動揺を緩和し、心身をリラックスに導きます。生体ホルモンやメラトニン分泌を高める作用も持っているので、不眠の解消に有効です。

落ち込み・無気力の改善

神経を安定させたり気分を高揚させたりする働きにより、落ち込みや絶望感などのうつ状態や無気力を改善します。抗うつ薬と比べ、作用が穏やかで副作用が少ないのが魅力ですよね。

近年になって、抑うつに対する効果が確認され、関心を集めています。暗い心に明るさを取り戻すことから『サンシャインサプリメント』とよばれ、季節性感情障害(SAD)にも用いられています。

ハーブで気分の落ち込みが改善出来れば、本当に嬉しいことですよね。
気分が落ち込んだり、イライラしたりすることって誰でもあることですから、
病院に行ってお薬を処方してもらおうとは思いませんよね。

そんなときに、気軽な気持ちでお茶としてセントジョンズワートを飲んでみて欲しいのです。

気軽な感覚でお茶として・・・とはいうものの、このセントジョンズワートは、使用するときにはちょっと慎重にならなくてはいけない場合もあります。

お薬の代謝を高めてしまうので、お薬の効きが悪くなってしまうのです。ですので、お薬を飲んでいらっしゃる方は、ご注意ください。

傷・やけどの手当

セントジョンズワートにはタンニンという収れん作用の成分がメインとして含まれているので、傷を治療するのにとても役立ちます。
切り傷、擦り傷などをはじめ、捻挫などの手当に外用のチンキ剤、または浸出油やローションとして活躍してくれますよ。

神経痛・筋肉痛の軽減

セントジョンズワートには抗炎症作用と神経鎮静作用があるので、神経痛や筋肉痛の痛みを軽減するのにも役立ちます。ハーブティーやサプリメントで摂る方法と、外用のチンキ剤や抽出油を幹部に塗布する方法があります。

セントジョンズワートの浸出油の作り方

保存瓶          250㎖くらい

セントジョンズワート     適量

植物オイル        200㎖

【作り方】

①保存瓶に、瓶の1/3~1/2程度のセントジョンズワートを入れる。
②①の瓶の8分目くらいまで、植物オイルを注ぐ。
③蓋を閉めて、2週間ほど漬け込みます。
 *1日1回ほど、瓶を振ってセントジョンズワートの有効成分が
オイルに溶け出すのを手助けします。
④2週間たったら、ハーブを取り除くため別の保存瓶にオイルだけ移します。
 *私はそのまま漬け込んだままで使用しています。
 *漬け込んだオイルは、3か月を目安に使い切るようにします。
 *オイルは酸化しやすいものもありますので、酸化臭がしたら使用するのをやめてくださいね。

チンキ剤は消毒、消炎、鎮痛の目的で利用されます。

セントジョンズワートのチンキ剤の作り方

保存瓶           150㎖くらい

セントジョンズワート     適量

ウォッカ又はホワイトリカー  120㎖

【作り方】

①保存瓶に、瓶の1/3~1/2程度のセントジョンズワートを入れる。
②①の瓶の8分目くらいまで、アルコールを注ぐ。
③蓋を閉めて、2週間ほど漬け込みます。
 *1日1回ほど、瓶を振ってセントジョンズワートの有効成分が
アルコールに溶け出すのを手助けします。
④2週間たったら、ハーブを取り除くため別の保存瓶にオイルだけ移します。
 *私はそのまま漬け込んだままで使用しています。
 *漬け込んだアルコールは、1年ほど保存できます。

セントジョンズワートを使用する場合の注意点

セントジョンズワートは、薬物代謝酵素を誘導するため
インジナビル(抗HIV),ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制剤)テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬との併用に注意してください。

セントジョンワートのこぼれ話

和名の『西洋オトギリソウ』の由来は、オトギリソウを漢字で書くと「弟切草」です。これは、この薬草にまつわる伝説から来ています。

あるところに鷹匠の兄弟がいて、秘伝の薬草で鷹の傷を治療していました。ところがある日、弟が薬草の秘密をうっかり他人に漏らしてしまったのです。それを知った兄は、怒りのあまり弟を斬り殺してしまったのだ糖です。以来、この薬草は弟切草と呼ばれるようになり、花言葉の「恨み」「秘密」は、この伝説がもとになっているといわれています。 一方の英名の『セントジョンズワート』は、「聖ヨハネの草」という意味で、由来については諸説ありますが、その一つが聖ヨハネの誕生日である夏至の時期に花を咲かせるためという説です。また、葉にある黒い斑点は聖ヨハネを斬首した時の血という言い伝えもあり、ヨーロッパでの花言葉は「迷信」「不信」「敵意」などが知られています。

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