ハーブの美味しいたのしみかた      fleurage de cuisine
ハーブ図鑑

『スギナ茶』で腎臓の不調を改善

今年は梅雨入りが早く、5月中旬には北部九州も梅雨入りしました。
ぼんやりしていたら、収穫時期も乾燥をさせることも出来なくなってしまうので
天気の良い日に、スギナの収穫に行ってきました!

スギナは、シダ植物の一種で、胞子を出す胞子茎が『ツクシ』になって、地下で繋がっている栄養茎が『スギナ』です。

ホーステールとも呼ばれるのですが、この形を馬の毛にたとえたものだそうですよ。

スギナの成分は?

スギナには、多くのミネラルを含んでいます。
その半数以上がケイ酸やケイ素のカリウムでそのほかにはアルミニウム、マグネシウムです。

ケイ素は体の中で、骨や軟骨の発育やコラーゲン・エラスチンなどの結合組織を強くするのに関与します。

美肌や艶やかな髪の為に良さそうですよね。

スギナの効果・効能

利尿、収れん、止血、消炎、鎮痛、解熱、鎮咳、抗菌、組織治癒

があります。

スギナの薬効は古くから知られていて、腎臓や膀胱などの泌尿器系の不調や出血症状や結核などに使われていたそうなのです。
ハーブの薬効で、腎臓の不調を改善してくれるものはワイルドストロベリーがありますが、スギナの方がより改善してくれそうですね。

というのも、ドイツのクナイプ療法を提唱したクナイプ神父やそのクナイプ療法の著名な医師であるボーン博士、がそろって言っているのは

『スギナは、あらゆる場面の止血剤、腎臓薬として薬効がある』と。

『煎じて飲むと濃い色の尿が多量に出る。むくみにも効果が早い。いかなる排尿剤も効かないときは、全ての薬をやめ、スギナを煎じて4,5日飲む。たいてい水分が出る。』と言っています。

最近のロシアの調査では、スギナは体内の鉛の蓄積を除去するのに効果があることがわかったそうです。

オーストラリアの生物学者リャルト・ヴォルフォートは、スギナのお茶を長期飲用することで珪酸が補給され、がんの成長を阻止してさらにそれを崩してしまうことを報告しているとのことです。
(日本のハーブ事典 東京堂出版 参照)

これは、健康のためにスギナを是非取り入れたほうが良さそうですよね!

人や動物が行き来しない場所に生えているスギナをたくさん収穫して、乾燥させてみました。

青々とした草の香りが良い香りです!

スギナは、クセがないので飲みやすいですし他のハーブやお茶などとブレンドしても良いですよね。

『スギナ茶』の作り方

*出来るだけ車や人の往来のない場所のスギナを収穫します。
 車の排気ガスや、犬や猫の糞尿がかかっていないものの方が良いですよね。
たとえ洗うとはいえ、口に入れるものなので。

*収穫したら、雑草などの他の植物が混じっていないかを確認しながら
あれば、取り除きます。枯れている部分も取り除きます。

*スギナを水洗いします。
洗い桶に水を溜めて、スギナを水の中で振り洗いします。桶の中の水が綺麗になるまで。

*少しずつ紐などで束ねます。

*私の場合は、洗濯物を干すときに利用する洗濯ばさみが付いた洗濯物干しにつるしていきます。

*風通しの良い日陰に干します。

*よく乾燥させてから、ハサミを使って1~2センチにカットします。

*保存用のチャック式袋などに乾燥剤と一緒に入れて、保存します。

スギナ茶の淹れ方

【1杯分の淹れ方】
①スギナをティースプーン2杯(2g)をティーポットに入れます。

②熱湯150㎖を注ぎ蓋をします。

③5分間火にかけます。

④火を止めて10~15分蒸らします。

1日に3回、食間に飲んでください。

*心臓や腎臓の機能不全の方は飲用を避けてください
*長期間大量摂取はさけてください

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