40代後半から50代くらいまでの更年期と言われる年代の女性に多く見られる原因がわからない不調はホルモンバランスの乱れから起こることがほとんどです。
例えば、ホットフラッシュ、不眠、寝汗、イライラ、頭痛、うつ症状など・・・
病院を受診しても、はっきりと原因がわからずにモヤモヤしてしまうそんな不調をお薬に頼らずに何とか改善したい!と思っている方たちへ、メディカルハーブの魅力についてお伝えしたいと思います。
更年期のホルモンバランスの乱れを整えるのに役立つメディカルハーブは?
まず最初にご紹介したいのは
チェストベリー

チェストベリーはホルモン中枢である神経部分に直接作用して、黄体形成ホルモンの分泌を増やして、卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制するのです。
つまり、ホルモンバランスを整えるメディカルハーブです。
ホルモンバランスが崩れやすくPMSの症状が出やすくなる排卵から次の月経の前までに、チェストベリーを利用すると症状が緩和されるのを実感しやすいと思います。
一番利用しやすい方法は、ハーブティーとして飲む方法です。
チェストベリーは、実ですので硬いです。なので、ハーブティーとして利用するときには、普通のハーブティーを飲む時とは少し違う飲み方をおすすめしています。
チェストベリーのハーブティーの飲み方
①ティースプーン山盛り1杯をティーポットやカップ(茶こし付きのものだとより良いです)に入れます。
②熱湯(95℃~98℃)を150cc注ぎます。
③蒸気が逃げないようにティーポットの蓋をします。
カップの場合は、お皿などで蓋をしてください。
*立ち昇る蒸気の中には、チェストベリーの有効成分が含まれていますので
その成分が逃げないように蓋をするのです。
④5~7分蒸らします。
*一般的には、上記の蒸らし時間を取ると言われていますが、
私は、より有効成分を抽出して摂り入れていただきたいので
10~15分蒸らしていただけたらとお伝えしています。
この場合、少々苦みを感じると思うのですが、不調を改善したいと
望まれるお客様へは、長めの蒸らし時間をおすすめしています。
チェストベリーは、ホルモンバランスを整えるハーブですので、生理前症候群(PMS)と更年期障害の両方に利用することが可能です。
次にオススメなのが
カモミール

甘く優しい香りに癒されますね。
ジャーマンカモミールは、胃の不調、生理痛、冷え性、不眠など幅広い場面で活躍してくれる、頼りになるメディカルハーブです。
この甘い香りを嗅ぐことで、身体の緊張をほぐしてリラックスして
イライラした気持ちを鎮めてくれるので、ストレス軽減に役立ちますね。
更年期の時は、自分でも理由もわからずイライラとしてしまうことがあるとおもいます。
そんな時、このカモミールの香りを嗅ぐことでほっと心と身体の緊張がほぐれて
リラックスすることが出来ますよ。
ジャーマンカモミールの学名の『Matricaria』は、ラテン語の「子宮」を意味していて、昔から婦人病の薬として用いられていたんですよ。
一番簡単な利用方法は、ハーブティーとして飲むことです。
もしも、ジャーマンカモミールを育てることが出来るのなら、是非ご自分で育てたジャーマンカモミールのお花を摘んで、フレッシュハーブティーを飲んでみてください。
『大地のりんご』といわれている通りに、甘いりんごのような良い香りのハーブティーを楽しむことが出来ますよ 。

カモミールティーには、鎮静効果やリラックス効果のある成分が溶け出していますので、飲むことでリラックス効果を得ることが出来きます。
さらに、ホットハーブティーから立ち上る香りが、気持ちをリラックスさせてくれることは言うまでもありません。
この香りを嗅ぐだけで、イライラしていた気持ちが吹き飛んでしまいますよ。
更年期の不眠におすすめのカモミールハーブティー

そして、このカモミールハーブティーは、不眠の時にもおすすめのハーブティーです。優しい香りと鎮静効果のある成分が、穏やかな眠りへと導いてくれますよ。
フレッシュカモミールが手に入らない場合は、もちろんドライの状態のカモミールでも構いません。熱いお湯を注ぐと甘いフルーティーな香りが、部屋中に広がります。
イライラしたときにおすすめなカモミールティーの飲み方
①ティースプーン山盛り1杯のカモミールをティーポット又はティーカップ(茶こし付の方が良いです)に入れます。
②熱湯(95℃~98℃)をティーポット又はティーカップに注ぎます。
③立ち昇る湯気が逃げないようにティーポットに蓋をします。ティーカップの場合は、お皿などで蓋をします。
④3分間蒸らします。
*この時に、色が出てきたからといって3分より短い時間の蒸らし時間で
終わりにしないでください。しっかりと3分間蒸らしましょう。
*3分以上は蒸らさないほうが美味しく飲むことができます。
⑤ティーカップに注いでお飲みください。
ティーカップの場合は、茶こしを引き上げてお飲みください。
アロマテラピーでカモミールの香りを楽しむなら
ハーブとしてカモミールを利用するなら、ジャーマンカモミールをおすすめするのですが、もしアロマテラピーを楽しみたいという方がいらっしゃるのなら
精油はローマンカモミールをおすすめいたします。
精油の香りは、ジャーマンカモミールよりもローマンカモミールの方が断然良い香りです!
正直に言うと、精油のジャーマンカモミールは良い香りだとは思わないですが
ローマンカモミールは、フローラルな軽いとても良い香りがしますよ。
ローマンカモミールの香りは、鎮静作用があるので月経痛や月経前症候群(PMS)や心身の緊張を解きほぐしてくれますよ。
ただ、精油は少し効果なので、『ちょっと手が出ないわ・・・』という場合は
是非、園芸店などでローマンカモミールの苗を手に入れてください!
ローマンカモミールの精油と同じとてもとても良い香りが、お花からではなく葉っぱの部分から香ります。
ローマンカモミールの葉っぱに触れてみてください。
とても良い香り♡
ずっと触れていたくなる香りですよ。
精油を購入するよりも断然お手頃です!
しかも、ローマンカモミールは、ジャーマンカモミールとは違って多年生植物なので、大切に育てればいつでもその良い香りを楽しむことが出来ます。
レモンバーム

レモンバームは、古代ギリシア時代から使われてきたメディカルハーブです。神経系に働きかけて穏やかな状態へと整える働きがあります。
イライラしてヒステリックになった気持ちを鎮めたり、精神的なストレスからくる不眠や胃の不調を整えるのに活躍してくれます。レモンバームの香りの成分にも、イライラを鎮める成分が含まれています。
セージ

セージも、古代ギリシア時代から使われてきたメディカルハーブです。抗酸化作用の強いハーブです。
収れん作用のあるタンニンを含んでいるので、更年期のホットフラッシュや寝汗の緩和に役立ちます。
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