ハーブの美味しいたのしみかた      fleurage de cuisine
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生理痛を緩和するのに役立つハーブ

生理痛でお薬を飲みたくないと思いませんか?お薬を飲まずに、不快な症状を改善していく方法をご紹介します。

中医学的生理痛のとらえ方

中医学的には、生理痛は、2つの原因で起こると考えます。

1つは「血」の巡りが滞っている状態(瘀血)の時に起こると考えられています。「血」の巡りが滞ると、痛みが出たり、経血にレバーのような塊が混じったりします。
「気」が滞っていたり「血」の巡りが悪い方の生理痛は
生理前や生理後1~2日にお腹が張って痛みが出るのが特徴です。

もう1つは、「気(エネルギー)」「血」「水」「陽」不足が原因と考えられます。「陽」不足の方は、身体が冷えた状態になっています。
「気(エネルギー)」「血」「水」「陽」不足の方の生理痛は、月経中又は月経後に下腹部の真ん中がしくしく痛むのが特徴です。生理の終わりごろから腰も重く痛くなります。

まずは、「血」や「気」の巡りが悪い方からみてきます。

「気」が滞った状態というのは、精神的ストレスに弱い「肝」が傷つき、「肝」の働きが弱まることで「気」の流れがスムーズでなくなる状態です。
「 気」は「血」を押し出す働きをしているので、気が滞ることによって「気」の流れがスムーズでなくなると「血」の巡りも滞ってしまいます。

「気(エネルギー)」が流れていくようにしていくには、ストレスを緩和することです。生理痛だからイライラしているのではなく、イライラしているから生理痛になっていると考えるんです。

イライラやストレスを改善してくれるハーブ

リラックス効果のあるカモミール

甘くりんごのような香りのするカモミール。香りを嗅ぐだけでも気持ちが緩みリラックスします。気持ちがリラックスすることで、緊張して硬くなっていた筋肉が緩み血流も良くなりますよ。

落ち込んだ気持ちを明るくしてくれるセントジョンズワート

「サンシャインサプリメント」と呼ばれるセントジョンズワートは、滅入った気持ちや抑うつ状態を明るく前向きに変えてくれます。

植物性の精神安定剤のパッションフラワー

不安な気持ちを落ち着けてくれるパッションフラワーは、植物性の精神安定剤と呼ばれていて、穏やかに心に働きかけてくれます。

このようなハーブを選んで生活の中に取り入れて、気持ちを穏やかに過ごしていくと、「肝」の本来の働きが整えられて「気」の流れがスムーズに身体中を巡ることで「血」の流れも良くなり生理痛が緩和されますよ。

ラズベリーリーフ

ラズベリーリーフは、子宮の筋肉の調子をととのえてくれます。ですので、血の流れが整えられて生理痛の緩和に役立ちます。

いちばん手軽な方法は、ハーブティーとして飲む方法です。
ラズベリーリーフは、タンニンが多く含まれているのでお茶っぽいので
ハーブティーが苦手な方でも違和感が少なく飲むことが出来るのではないかなと思いますよ。

ただタンニンの収れん作用のために、渋柿を食べた時のように感じることがあるかもしれません。その場合は、緑茶やほうじ茶などご自分のお好きなお茶に混ぜていただいて飲んでも良いですよ。

身体の巡りが悪くなると「水」の巡りも悪くなり、むくみが出てしまうこともあります。そんな時は、むくみ改善や利尿作用のあるハーブがおすすめです。

むくみ改善や利尿作用のあるハーブ

ハイビスカス

ハイビスカスには、クエン酸などの植物酸が含まれています。これが代謝を高めて体の中に溜まった不要な水を身体の外に排出してくれますよ。

庶民の薬箱 エルダーフラワー

抗酸化作用のあるフラボノイドがたっぷり含まれていて、その中でも利尿作用があるフラボノイドがたくさん含まれています。
フラボノイドとカリウムの相乗効果もあって、利尿作用がとても期待できますよ。

デトックス効果のあるネトル

ネトルには、利尿作用のある成分が含まれているので利尿効果が期待できます。
また、血をキレイにする働きもあるので、老廃物を排出するのに役立ちますよ。

冷えは、生理痛の直接の原因に

生理中の冷えは、血の巡りを悪くして、生理痛を悪化させてしまいます。
冷えた状態の時って、どんなものでもそうだと思うのですがトロっとして流れが悪くなってしまうんです。「血」はサラサラと流れが良いのがいいですよね。

ですので、冷え症ではない人でも、生理中は体を温めることが必要になりますね。特に冬や、夏でも冷房の中で1日過ごす方は、温かい飲み物を飲んだり身体を温めるハーブティーも良いですよ。

身体を温めるハーブ

和のメディカルハーブ 身体を温めるジンジャー

ショウガに含まれる辛み成分の『ジンゲロール』は、加熱することで『ショウガオール』という成分に変化して身体を温めるのに役立ちます。
ですので、加熱してから利用することをおすすめします。

庶民の薬箱と呼ばれる万能ハーブのエルダーフラワー

風邪の引き始めやインフルエンザに罹ったときに、飲むと良いと言われているのがエルダーフラワー。身体を温めて発汗を促してくれるので、そのように言われているんですよ。
風邪やインフルエンザの時だけではなく、身体を温めたいときに利用しても良いですよね。

リラックスハーブの代名詞 カモミール

優しい香りがリラックスさせてくれるとともに、筋肉の緊張を解きほぐしてくれますので、血行が良くなり身体も温まりますよ。

若返りのハーブ ローズマリー

ローズマリーは、強壮作用があるので「気(エネルギー)」が不足の方におすすめです。血行促進効果もあるので、身体が冷えている方にもおすすめのハーブです。

ハーブの活用方法

ハーバルバス

ハーブをお風呂に入れてその香りや成分を身体に取り入れていく方法です。

<用意するもの>
ハーブ  20gほど
木綿の袋又はティーパック

<ハーバルバスの方法>

①ハーブを木綿の袋又はティーパックに入れます。
②浴槽のお湯に①を入れて、ハーブの成分を抽出させて入浴します。

ハーブティー

<ハーブティー1杯分>

用意するもの
ハーブ     ティースプーン山盛り1杯
熱湯      150cc~180cc
ティーポット
ティーカップ
茶こし

<ハーブティーの淹れ方>

①ティースプーン山盛り1杯分ハーブをティーポット又はマグカップ(茶こし付きのものが良いです)に入れる。

②①に熱湯(95℃~98℃)のものを、150cc~180cc注ぐ。

③蓋をして(マグカップに蓋が付いてない場合はお皿などを乗せてください)
蒸気が逃げないようにして蒸らします。
*立ち昇る蒸気にも、有効成分が含まれています。

④③を3分蒸らします。

⑤ティーポットのお茶をカップに注いてお飲みください。(茶こし付のマグカップの場合は、茶こしを引き上げてお飲みください。)

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